『科学的に証明されたすごい習慣大百科』を読んでみた正直な感想

科学的に証明されたすごい習慣大百科
著 堀田秀吾

習慣化に使える習慣の紹介をする本

まず初めに、私はこの本を誤解して購入しました。この本は、万能な習慣化のテクニックを扱っているわけではなく、非常に有益な、習慣化できると人生が変わるような小さな習慣が紹介されています。

私のように、何か習慣化したいことが既にあって、それをうまく習慣化するためにどうしたらいいか悩んでいる人にとっては、「そうじゃない!」という内容になっているかと思います。早とちりして飛びついてしまう人を減らすために、初めに書かせていただきました。

習慣化=行動の自動化

習慣の素晴らしくも恐ろしい点は、無意識に行ってしまうことです。人間の行動の約45%は習慣化されている行動と言われています。そんな多くの習慣の中にも、良い習慣と悪い習慣があるのは、皆さんお気づきだと思います。

例えば、

良い習慣…早寝早起き、運動習慣、掃除、挨拶、感謝の気持ちを伝える

悪い習慣…夜更かし、タバコ、スマホの見過ぎ、遅刻、暴飲暴食

良い習慣を増やして、悪い習慣を断ち切る。そうすれば豊かな生活が送れるのはわかっているのに、できなくて悩んでいる人も多いでしょう。

この本では、上記したような良い習慣、それも科学的に証明された良い習慣の紹介とその効果が記されています。

現代社会に必要だと思った「生活」習慣

CHAPTER6で紹介されている「生活(くらし)」習慣の中に、感銘を受けたものがありました。

「サティスファイサー」になる

サティスファイサーとは、マキシマイザーの対義語で、満足できる結果を追求する傾向がある人のことを言います。サティスファイサーの人は、最適解を求めるマキシマイザーと違い、自分の求める基準をクリアすれば特にこだわらず満足することができます。

現代社会の何気ないストレスは、選択肢の多すぎる情報過多な生活が原因だと私は考えます。つい情報に目を向けてしまうのは、何に対しても最適解を求めてしまっているからではありませんか?

自分なりの基準をもって、目の前にある選択肢の中から選択していく生活は、ストレスも少なく、満足度が高いものになります。「最適解を求めない」という考え方は、現代社会を生き抜くために必須だと感じました。

不便のなかに益を見出す

タイパやコスパという言葉が流行しましたが、この言葉からも、現代社会でいかに効率の良さが重視されているかがよくわかりますね。

先ほどのサティスファイサーの考え方にもつながりますが、常に最高効率を求めなくていいと考えると、日常のストレスがぐっと下がります。

そのために役に立つ考え方が、不便のなかに益を見出す「不便益」という考え方です。

不便さを通じて得られる新しい視点や可能性を探ることができます。不便さを嘆くだけでなく、不便益に目を向けられる人は、最適解でないどんな選択肢も楽しめる、つまり人生を楽しめる人になれるでしょう。

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